Caitlin Long

ウォール街のボスは今、ビットコインに夢中

ウォール街のボス、ケイトリン・ロング。彼女は2013年にビットコインサポーターになって’しまいました’。
ビットコインの可能性を信じるようになると同時に、彼女が今まで学んできた全ての経済の知識に疑問を持ち始めてしまいます。
経済の未来を予測するフォーブス誌のコラムニストでありエコノミックインフルエンサーの彼女は今、ビットコインに夢中です。

Caitlin Long

ケイトリン・ロング 経歴

  • ブロックチェーン事業Symbiont社の会長兼社長。
    (Symbiontは2017年のカストディ・リスク・グローバル・アワードにおいて「今年のフィンテックカンパニー」を受賞)
  • 2016年、金融業界で活躍する女性のアワード、ブロックチェーン部門優秀賞
  • 2016年Inkマガジン「世界をテクノロジーで変える10人のビジネスリーダー」に選ばれる。
  • 2014年からビットコインエヴァンジェリスト。
  • 2012年からビットコインを始める。
  • 金融業界に22年間在籍。
  • 年金基金関連の経験が豊富。2013年から2015年までペンション40(年金委員会)を務める.
  • ハーバード大学法学大学院、ケネディスクール卒。

ケイトリンは大学卒業後、学生ローンを返す為に金融業界に就職しました。学生ローンは返し終わりましたが、結局その仕事が好きになり、金融業界で働き続ける事にします。

そんな彼女が今、大好きな趣味はオーストリアン経済学派とビットコインに関する本を読む事、オーストリアン経済学に関しては2008年の世界金融危機の後から勉強し始めています。今まで習ってきた経済のルールが「実際に世界で起きている現実と違う」という事に気がついた彼女は、新しく全てを学習し直す必要がありました。

「歴史はメインストリームの経済学者達が予想する通りにはならないわ。みんなGDPさえ上がれば問題ないと思っているけど、本当の問題はGDPを成長させる為に膨大な額の借金をしているという事。」

この学習を通して彼女はビットコインの存在を知る事となったのです。

「ビットコインは本当に深いトピックね。誰でも調べ始めたら直ぐにこれが終らない質問だらけの旅の始まりだと気がつくと思うわ。」

質問:

この借金によって2008年から2009年に起きた世界金融危機を上回るような金融破綻が起きると思いますか。

答え:

ええ、間違いなく起こると思うわ。近い未来に起きる事は確実ね。ただ誰もいつそれが起こるかはわからない。


質問:

じゃあその借金まみれで不安定な金融システムの中で暮らしている誰かに何かアドバイスをするとしたら?

答え:

もし、私がビットコインを見つける2012年以前にその質問をされたなら、重苦しくて気の滅入るような答えになっていたわ。ビットコインは私に未来へのとてつもない大きな希望を残してくれた。ナカモトサトシとサイファーパンクスにとても感謝しているわ。

Humans of Bitcoin - Caitlin Long

モルガンスタンレー時代のビットコインとの秘密の生活

2012年、彼女がビットコインを始めて知った時、彼女はモルガンスタンレーで働いていました。

「最初はこの新しい”テクノロジー”は何だかよく信じられなかったわ。多くの人も始めて知ったら最初は何だかよく信じられないものだと思うでしょう。ただ単に理解できないだけで”こんなの無理だ”と思ってしまうの。」

彼女はそれでもビットコインの事を学び続け、ビットコインについて詳しい友人を見つけ、遂に2013年の2月に初めて自分のビットコインウォレットを作りました。

彼女はモルガンスタンレーで働いている間、ある意味で「秘密の生活」を送っていました。当時ウォール街でビットコインの事を話すのは「普通の事」ではなかったので彼女は同僚達と議論する事はしませんでした。彼女は仕事が終わるとこっそりとビットコインのミートアップに通い、オーガナイザー達にはモルガンスタンレーで働いている事は内緒にしておいてほしいと頼んでいました。結局モルガンスタンレーは2014年には独自のブロックチェーン研究グループを作る事になり、彼女もそのメンバーとなります。

彼女は自身をビットコインマキシマリスト(長期的なビジョンでビットコインが他のコインよりも優位と考える人)と呼びます。 ただ、銀行やその他の大きな金融機関が彼らのシステムにビットコインを取り入れるようになるまではまだまだ時間がかかると考えています。彼女はそこに至るまでに、いくつものプライベートブロックチェーン事業が生まれては消えていくだろうと予想しています。 彼女はまた、ゲーム理論とパブリックブロックチェーンの組み合わせはプライベートブロックチェーン事業よりも大きな意味を持つと信じています。

「既存のシステムよりも優位な金融システムが”並行”して存在する。これは無くならないわ。」

彼女はパブリックブロックチェーンはプライベートブロックチェーン事業よりも速いスピードで開発が進み、成長すると信じていて、最終的にはパブリックブロックチェーンが新しい金融システムとして既存のシステムに置き換わって行くと信じています。

「新しい”並行金融システム”の基礎となるブロックチェーンはパブリックで、オープンソースで、完全トラストレス。ビザンチン将軍問題という欠点への耐性がある、分散化された台帳。」

ケイトリンはワイオミング州で送金に関する法律を改正するロビー活動も手伝っていて、ワイオミング州をアメリカで最もブロックチェーンフレンドリーな州にする計画です。

質問:

リタイアしたい人は暗号通貨に投資するべきだと思う?

答え:

私はここで投資のアドバイスはしていないわ。けどWences Casaresのこの言葉が好きなの。
”もし暗号通貨が将来、その未来を信じてる人達が言うように「本当に特別な何か」になるのなら、あなたはその機会を逃す事が出来ますか?”
もう一つあなたが自分自信に尋ねなければならない事があるわ。それは「幾らまで失う事が出来るか?」という質問よ。自分が失っても構わない以上のお金はどんなものにでも投資するべきでは無いわ。今まで誰もビットコインをハックする方法は見つけていないけど、だからといって絶対にそれが無いとも言いえないわ。もちろんビットコインは攻撃者が攻撃によって得られる利益より攻撃に掛かる費用が圧倒的にかかってしまう経済合理性によって守られているから強靭である事は知っているわ。私はこのゲーム理論がビットコインを特別なものにしたと考えてるの。


質問:

いつ、大きな資金がビットコインや他の暗号通貨に流入してくると思いますか?

答え:

まず先にインフラストラクチャー上に解決しなければならない問題があるわ。巨大ヘッジファンドは彼らの満足するクオリティの顧客資金管理が出来なければ暗号通貨に参入してこない。多くの大きな暗号通貨交換所、例えばBitGo、GeminiそしてCoinbaseなどが顧客の資金を安全に管理する方法を知っているけれど、これらは皆スタートアップ企業。巨大ヘッジファンドにとってスタートアップ企業を信頼するのは難しいわ。これが投資信託や年金基金などの大きなお金がこのエリアへ入ってくる事への最大の障害となっているの。


質問:

Bitcoin Cash(BCH)についてどう思いますか? 長期的に見て勝機があると思いますか?

答え:

私は最終的には自由な市場が決めるべきだと思うの。それが例え何であろうと人々がお金だと決めたものが最終的にはお金になるのよ。 それは変わっていくものだし変える事が出来るもの。最後は市場が決める。私自身はこの論争に直接巻き込まれた事はないけれども、率直な意見を言うならばどちらも存在する権利があるし人々はどちらも使う権利があるという事よ。

最後に彼女はこうも言いました。

「外に出て世界をもっと良い場所にしましょう、暗号通貨をもっと広めましょう。あなたが出来る事をやればいい。 皆んな何か一つ自分の出来る事を選んで、外に出て何かプロジェクトを始めましょう。」


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