Bryan Micon

プロフェッショナルポーカープレイヤーから暗号通貨へ

ブライアン・マイコンはプロフェッショナルポーカーという「世界最高の知性同士の戦い」が、人間性や社会の問題に全く役に立っていない事に疑問を感じていました。アメリカ合衆国がオンラインポーカーを禁止した時、彼の世界は変わりました。彼はそして何処へ向かったのでしょう? 答えは暗号通貨です。

Caitlin Long

ブライアンは10年以上の経験を持つプロフェッショナルポーカープレイヤーで、現在は妻と子供とアンティグアで生活しています。彼はロジャー・ヴァーやエリック・ヴォーヒーズらといった有名な暗号通貨の大物プレーヤー達と同じ頃に1枚当たり1ドルの頃ビットコインを始めました。ビットコイン対応のポーカーサイトを運営し、そしてアメリカ合衆国政府とトラブルを起こしました。
彼の人生とビットコインの哲学とは一体どんなものなのでしょうか?

質問:

あなたは暗号通貨の発展はアメリカでは無く、カリブ諸島になると考えていると言及していました。それはなぜですか?

答え:

アメリカは普通は新しい技術が生まれるといつもリーダー的な役割を担う。だが暗号通貨の場合は違う。規制によって「暗号通貨の本当の価値」をアメリカで普及させるのは殆ど 不可能な状態だからだ。俺は暗号通貨の本当の価値が発揮出来るのはカリブ諸島のような規制の緩い国だと考えてる。


質問:

普通の仕事に就いた事が無いというのは本当ですか?

答え:

若い頃は普通の仕事をした事もあるよ。そつなくやっていたよ。会社で働くという事がどういう事かは経験したけど、俺には向いていなかったね。

彼は大学生の頃にテクノロジー関係の会社のIPOで大儲けします。その後、2001年にポーカーを始めた彼は瞬く間にポーカーの腕を上げます。2003年頃にポーカーが突然大人気になった事もありポーカーをプレイすることがキャリアパスとして現実的になると、ブライアンはポーカーに真剣に取り組むようになります。

その後、2011年に彼は暗号通貨の事を知る事になります。

「ハッカーグループのウェブサイトを見ていたらLulzSecとかいう奴が ”我々にお金を送りたかったらここに送ってくれ” というメッセージと共に、ランダムなアルファベットと数字の羅列を投稿していたんだ。もうおなじみのビットコインアドレスだよ。 」

その瞬間、頭を吹き飛ばされたような気持ちになったブライアンは、すぐにgoogleを開いてビットコインについて調べられる事は全て調べ始めました。
どうやって政府の許可無くお金を送る事ができるのか?ランダムなアルファベットと数字の羅列の意味は?

「その時からもうずっとビットコインに夢中なんだ。」

質問:

若い頃は随分と無茶な生活をしていたようだけど、もう金銭的には大成功したって事?

答え:

俺が暗号通貨を持っているかとか、いくら持っているか、という事を話すのは好きじゃない。でも俺にとって暗号通貨は良い物だよ。ま、2011年から暗号通貨に関わっていればそんなに悪いもんじゃないよ。

プロフェッショナルポーカープレイヤーとしての生活への疑問

ポーカートーナメントの中には非常に掛け金の高いものもあります。実際、その勝負に勝てば家が三軒建つくらい、本当に経済的に人生を変える、金額のゲーム、プレイヤーのストレスも相当なものです。そんな生活を送るブライアンですが、子供が生まれた後はこう考えるようになります。

「俺は一体何をしているんだ? これに一体何の意味があるんだ? もし、この部屋にいるズバ抜けて賢い連中と頭を使ってポーカーを競い合う代わりに何か人類にとって良い事が出来たら?」

ちょうどそんな事を考えていた時に彼は暗号通貨に出会います。

「見つけた時は衝撃だったよ。これだ!ってね。ポーカーサイトにお金を送るのは本当に大変だったんだ。大量の現金を持ってウェスタンユニオンの窓口まで行って東南アジアの何処かの国まで送金する。もしポーカーに勝っても賞金を手に入れるまで何ヶ月も待たなきゃならない。ビットコインはその全ての問題を解決したんだ。」

オンラインポーカーサイトはアメリカでは違法ですが、還元率50%のくじ引きは合法です。最低還元率76%(殆どのゲームは還元率85%以上)のラスベガスでは還元率50%のくじ引きは違法となるそうです。

「くじ引きが最も酷いのは確率について理解していない貧困層をターゲットにしていることなんだ。」

「なぜオンラインポーカーが駄目なんだ?くじ引きよりも全然勝率は高い。もし人気になればもっと大きな業界からも注目されるようになる。 そしたら彼らが合法にする、丁度今アメリカのスポーツ賭博で起きている事と同じ事が起きるんだ。」

ポーカーサイト運営と警察の家宅捜索

質問:

あなたが運営していたビットコイン対応のポーカーサイトSeal of Clubsでの経験について教えてください。

答え:

沢山の思い出がある。たくさんの人達がポーカーにビットコインを使い始めるのを見るのは本当に興奮したよ。ビットコインの値段が上がり始めると皆がエキサイトしてた。2012年に2ドルから10ドルまで行って皆が興奮し始めて、そしたら今度は10ドルから150ドルに暴騰してパニック状態さ。で、今度は150ドルから1000ドル。当時1000ドル相当の100BTCを持ってポーカーをプレイしてた連中が今じゃ10万ドルを握ってる。早くからビットコインポーカーサイトでプレイしてた連中の間ではこんな話がたくさんあったよ。
それから沢山の暗号通貨関係のキャリアパスも生まれた。2011年頃には単にポーカーで遊んでた連中に突然、暗号通貨の専門家としてのキャリアが開かれたんだ。彼らはポーカーをプレイするためにビットコインの事を学ぶ必要があったから必死に勉強していた。だからイーサリアムが登場した時や、ビットコインがフォークした時、彼らには充分に知識があったから何をするべきかわかっていたし、事前に準備ができていたんだ。


質問:

あなたはポーカーサイトを運営していた事で警察の家宅捜索を受けました。世界にはもっと危険な凶悪犯や大量殺人犯がいるのに、何故警察はあなたの家のドアを蹴り破りあなたに拳銃を突きつけたのですか?あなたはポーカーサイトを運営していただけなのに。

答え:

ようこそアメリカへ。本当、ドアをノックするだけでいいのにね。彼らは俺のソーシャルメディアをずっとフォローしてた訳だから、俺が妻と子供を愛する平和主義者だと知っていたはずなのに。知っていたけど、ドアを破壊し、拳銃を俺と家族の頭に突きつける事を選んだんだ。
本当に撃たれなくてラッキーだったよ。拳銃を頭に突きつけられた状態というのはいつもハッピーエンドになるとは限らないからね。 拳銃が下ろされた時は本当に助かったと思ったよ。彼らは俺のコンピュータや大事な物を全部没収して行ったけど、俺は幸せだったよ。 “よし、俺はまだ生きてる、殺されてないぞ。”ってね。罪状はオンラインギャンブリングサイトを許可なく運営した事。アメリカでの他の多くのケースと同じように、この件は司法取引で幕が引けた。この国では罪に問われた時にはその選択が最も賢明となる事が多いんだ。


質問:

あなたはこの事件がきっかけでアンティグアに移住したのですか?

答え:

実はそうじゃないんだ。家宅捜索を受ける前にすでに俺と妻で決めていたんだ。あと数週間で移住っていうタイミングで家宅捜索があったんだ。 メディアは俺が家宅捜索を逃れる為にアンティグアに行こうとしていたと決めつけてるけどね。


質問:

今はどんなプロジェクトを行っていますか?

答え:

一番面白いのはビットコインフォークのエクストラクションサービスだ。 Bitcoin Cash (BCH)がフォークマーケットを登場させた。それから沢山のフォークコインが Bitcoin Cash (BCH)の真似をして簡単に金を作ろうとしてフォークしている。殆どの人が Bitcoin Cash (BCH)の事は知ってるけど、Bitcoin Goldの事を知ってる人は少ない。その他にも誰も知らないようなマイナーなコインが沢山フォークしてる。 俺のサービスはこれらのマイナーなコインを全て取り出す事の出来るウェブサイトなんだ。現在のところ16種類のフォークコインがあるんだけど、それらを自分のウォレットに送ったり、交換所に送ったりするのを助ける為のサービスなんだ。


質問:

ありがとうブライアン。

答え:

どういたしまして。招待してくれてありがとう。楽しかったよ。

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