クレイグライト氏の公表した新しいクレイグ氏とナカモトサトシを関連付ける証拠に疑惑の声

2月10日にクレイグ・ライト氏は”Black Net”と呼ばれる研究論文の要約部分を公開しました。これはクレイグ・ライト氏が2001年にオーストラリア政府へ提出したとされるものです。

この研究論文の要約部分は2008年の10月に発表されたビットコイン論文の要約部分と殆ど同じ内容になっており。クレイグ・ライト氏は自身がナカモトサトシである事を証明する為にこの文章を公表したとみられています。

左が今回クレイグ・ライト氏が2001年にオーストラリア政府に提出したとされる研究論文の要約部分。右は2008年10月にナカモトサトシによって正式発表されたビットコイン論文の要約部分。文章の内容がほぼ一致している事がわかる。

この”Black Net”の研究論文の要約部分を巡ってRedditユーザーのSkoopitup氏が興味深い調査を行いその内容がインターネット上で反響を呼んでいます。

その内容によると、ビットコイン論文は公式発表以前に、ナカモトサトシが書いた下書き版とされる論文の存在が以前から明らかになっています。下書き版はWeiDai氏を含む数名にナカモトサトシより直接送信されており、公式発表以前のビットコインコイン論文の文章の内容が残っています。その時のメールの内容や下書き版のビットコイン論文はこちらのリンクで確認出来ます。http://www.gwern.net/docs/bitcoin/2008-nakamoto

ビットコイン論文の下書きを読むと、2ヶ月後の2008年の10月に論文が公式発表されるまでの間に、幾つかの修正が行われている事がわかります。下の画像はその修正点を示したものです。

左が2008年8月の下書きで右が2008年10月の公式発表版のビットコイン論文。

画像を見比べると下書きと公式版で幾つかの変更点が見つかります。例えば

下書きにはwithout the burdens of going throughと書かれていますが、公式版には‘the burdens of’ の記述が消されており、単に‘without going through’と修正されています。下書き版では‘offer’と書かれている部分が公式版では‘provide’に変更され、‘trusted party’と書かれている部分が公式版では‘trusted third party’とされ新たに‘third’が加えられています。

2001年に書かれたとされる研究論文に2008年8月以降に加えられた修正と同じ文が書かれている。

Skoopitup氏の調査によると、今回クレイグ・ライト氏によって2001年に書かれたと発表された”Black Net”の研究論文は2008年10月の公式発表版ビットコイン論文の要約と文章が一致しており、下書き版ビットコイン論文に加えられた修正と同じ内容の文章となっています。

左が今回発表された2001年に書かれたとされる”Black Net”の研究論文。右は2008年10月の公式発表版のビットコイン論文。”Black Net”の研究論文の要約も修正後のビットコイン論文と同じ書き方である事が確認出来る。
左が今回発表された2001年に書かれたとされる”Black Net”の研究論文。右は2008年8月のビットコイン論文の下書き。比べてみると時系列的には近いはずのビットコイン論文の下書きと”Black Net”の研究論文では相違点が多い事がわかる。

Skoopitup氏は2001年に書かれた文章が2008年10月に発表された公式版にの内容とほぼ一致しているのに、その前に書かれた下書き版に似ていない点は矛盾していると主張しています。

この”Black Net”研究論文がもし本当にオーストラリア政府に提出されているものであるとすれば、クレイグ・ライト氏がナカモトサトシであるという大きな証拠になる事は間違い無いはずです。実際にこの書類が2001年にオーストラリア政府に提出されたものかどうかは今現在確認されていません。

2019年2月12日(火曜日)